お役立ちコラム
樹氷ツアーにおすすめしたい観光スポット5選!基礎知識や服装の注意点も
自然の造形美の一つである樹氷は、特定の条件が揃ってはじめて作られるため、国内で樹氷を観賞できるスポットは限られています。
樹氷ができる場所は総じて厳しい寒さに見舞われるので、服装選びにも注意が必要です。
この記事では、樹氷ツアーにおすすめしたい国内の観光スポットを5か所紹介しています。
各スポットの特徴や魅力、アクセスなどをまとめました。
樹氷ができる条件やでき方、服装に関する注意点も解説しているので、樹氷ツアーを計画する際の参考にしてください。
目次:項目選択でジャンプします ▼御在所ロープウェイまで徒歩1分!“ホテル湯の本”の日帰りプランはこちら
樹氷とは
漢字からもイメージが湧くかもしれませんが、樹氷とは、樹木に付着した水蒸気や湿気が凍りついてできた自然が織りなす造形美です。
家の軒先などにできるつららに似ていますが、樹氷の場合は観測地の地形や気象条件によって形や大きさが異なり、時期によっても姿が異なります。
樹氷ができて間もない頃は木々に氷の花が咲いたような見た目で、すぐに崩れてしまうような脆さが特徴的。
その後、水蒸気や雪が固まって樹氷が成長していくと、木々の原型をとどめない一風変わった姿になります。
樹氷を見られるのは厳冬期で、1月下旬から2月下旬頃が見頃のピークです。
樹氷ができる条件
樹氷ができるには、以下のような条件がすべて揃う必要があります。
- 樹氷を構成するたくさんの水蒸気や湿気、雪がある
- 一定方向の強風が吹いている
- 気温が氷点下を下回る
- 着雪、着氷しやすい樹木が自生している
- 適量な積雪がある
樹氷ができるにはさまざまな気象条件をバランスよくクリアする必要があり、はっきりとした四季を感じられる日本のなかでも、観測できる場所は限られます。
なお、樹氷が見られるのは世界的にも珍しく、日本独特の自然現象とも言えます。
樹氷のでき方
樹氷ができあがるまでには、大きく以下の3ステップが繰り返されます。
- 着氷(気温が0℃以下の状態で水蒸気や湿気が樹木に当たって凍りつく)
- 着雪(着氷のすき間に雪が取り込まれる)
- 焼結(0℃付近まで温度が上がった際にくっついて固まる)
温度が高過ぎると水分は溶けてしまううえに、風が一定方向に吹いていないと樹氷は大きくなりません。
上記の3ステップ・現象が繰り返されることで、木々にまとわりつくような樹氷ができあがります。
樹氷ツアーにおすすめな観光スポット
樹氷ツアーにおすすめしたい国内の観光スポットは以下の5か所です。
おすすめ①:蔵王【山形県・宮城県】
樹氷ツアーで最もおすすめかつ有名なのが、山形県と宮城県に位置する蔵王エリアです。
蔵王ロープウェイの山麓線と山頂線を乗り継ぐと、辺り一面が樹氷に囲まれた絶景に到着します。
ロープウェイの車窓から全景を俯瞰して眺められるのはもちろん、眼前に広がる樹氷群を間近で観覧することも可能です。
山頂駅の屋上にはオープンデッキがあり、展望台からは樹氷群を一望できます。
さらに、期間限定で樹氷のライトアップも実施。
日中と夜間での景色の違いを満喫してみてはいかがでしょうか。
住所(蔵王ロープウェイ) | 山形県山形市蔵王温泉229-3 |
アクセス | ・山形駅からバスで約45分 ・東北自動車道「山形上山IC」から約20分 |
URL | https://zaoropeway.co.jp/summer/index.php |
おすすめ②:八甲田山【青森県】
青森県の南側に連なる18の火山群の総称である八甲田山は、日本三大樹氷の一つとして多くの観光客が訪れます。
日本百名山にも選ばれており、樹氷だけでなく登頂を目指して多くの登山家も訪れるのが特徴的です。
八甲田山も山頂までロープウェイが整備されており、山頂からはもちろん、ロープウェイのなかから樹氷を眺められます。
さらに、山頂に到着後、スキーをしながら樹氷をより間近で観賞することも可能です。
なお、八甲田山の樹氷は春になると黄砂によって黄色がかってしまうため、幻想的な風景を満喫するなら1〜2月中に訪れることをおすすめします。
住所(八甲田ロープウェー山麓駅) | 青森県青森市荒川寒水沢1-12 |
アクセス | ・JR青森駅からバスで約1時間 ・東北自動車省「黒石IC」から約35分 |
URL | https://hakkoda-ropeway.jp/ |
おすすめ③:御在所岳【三重県】
三重県菰野町にある御在所岳でも、冬期には樹氷を観測できます。
御在所岳は鈴鹿山脈の一山に位置し、山頂へは御在所ロープウェイを利用してアクセス可能です。
樹氷の見頃は1〜2月の厳冬期で、山頂周辺で樹氷を見られます。
公園の散策路を歩きながらゆったりと樹氷を見て回ることができ、蔵王や八甲田山のような厳しい寒さに見舞われることもありません。
名古屋から御在所ロープウェイまでは車で1時間少々であり、アクセスのよさも魅力的。
以下の記事では、御在所岳で見られる樹氷について詳しく解説しています。
【関連記事】御在所岳で樹氷が見られる時期は?アクセスや注意点を解説
住所 | 三重県三重郡菰野町湯の山温泉 |
アクセス | ・近鉄湯の山温泉駅からバスで約10分 ・新名神高速道路「菰野IC」から約10分 |
URL | https://www.gozaisho.co.jp/ |
御在所岳を訪れた後は湯の山温泉でホッと一息
御在所岳及び御在所ロープウェイの麓には湯の山温泉の温泉街が立ち並んでおり、樹氷を観賞した後、温泉に立ち寄れます。
湯の山温泉には計15ほどの旅館やホテルがあり、施設によって源泉も異なります。
泉質の違いを堪能しつつ、日帰り温泉で湯めぐりしてもよいでしょう。
湯の山温泉は、冬期限定の郷土料理である「僧兵鍋」も有名です。
樹氷の観賞で冷えた身体を、温泉と僧兵鍋で芯から温めるプランはいかがでしょうか。
以下の記事では、湯の山温泉の泉質について詳しく解説しています。
【関連記事】湯の山温泉の泉質は?由来と効能・おすすめの旅館と周辺スポットも紹介
湯の山温泉に行くならホテル湯の本
ホテル湯の本は、御在所ロープウェイ乗り場から徒歩30秒の距離にあり、樹氷ツアーの拠点にピッタリです。
露天風呂からは鈴鹿山脈の豊かな自然を間近に感じられるだけでなく、四日市市街や名古屋市街を一望できます。
松阪牛や伊勢海老をはじめとする、三重県の食材をふんだんに使用したコース料理を堪能できる各種宿泊プランもご用意。
ほかにも、お部屋で昼食を食べられる入浴つきの日帰りプランもあります。
御在所岳で樹氷を見られる際は、ホテル湯の本をぜひご利用ください。
おすすめ④:森吉山【秋田県】
秋田県北秋田市にある森吉山は日本三大樹氷に数えられ、樹氷群のなかを歩いて観賞できるのが特徴的。
森吉山の樹氷は、「森吉山阿仁(あに)スキー場」で楽しめます。
ゴンドラで阿仁ゴンドラ山頂駅に向かい、下車して5分ほど登った先に樹氷群が広がっています。
蔵王や八甲田山、御在所岳に比べてアクセスしにくい点はネックですが、その分混雑度合いは控え目。
ゴンドラの待ち時間も短く、ゴンドラに一人で乗車できるので、ソロ旅でのんびりと楽しむにはピッタリです。
住所(森吉山阿仁スキー場) | 秋田県北秋田市阿仁鍵ノ滝79-5 |
アクセス | ・秋田新幹線「角館駅」下車、秋田内陸縦貫鉄道で約1時間30分 ・東北自動車道「盛岡IC」から約2時間15分 |
URL | https://www.aniski.jp/ |
おすすめ⑤:菅平高原・志賀高原【長野県】
長野県の北部に位置する菅平高原・志賀高原でも樹氷を観賞でき、横手山・渋峠スキー場からは一面に広がる樹氷だけでなく、北アルプスや富士山を含む絶景を満喫できます。
横手山・渋峠スキー場は標高2,307mに位置しており、国内でもトップクラスの高さ。
横手山山頂の展望テラスからの眺めは一見の価値があり、山頂にある樹氷通りを散策すれば、樹氷を間近で観賞できます。
住所(横手山・渋峠スキー場) | 長野県下高井郡山ノ内町平穏7148 |
アクセス | ・北陸新幹線長野駅からバスで約1時間30分 ・上信越自動車道「信州中野IC」から約1時間 |
URL | https://yokoteyama2307.com/ |
樹氷ツアーに参加する際の服装に関する注意点
樹氷ツアーに参加する際は、服装に関して細心の注意が必要です。
樹氷が観測される山々の山頂付近は氷点下10℃を下回り、強風が吹き荒れることもあります。
体感温度はさらに下がるため、万全の装備で樹氷ツアーに参加しましょう。
また、ハイシーズンの場合はロープウェイやゴンドラに乗車するまでに順番待ちが発生する可能性が高いです。
防寒性の高いウエアはもちろん、耳まで覆える帽子や保温性の高いグローブをはじめとするグッズ、カイロの用意も欠かせません。
ほかにも、紫外線が強いためサングラスも準備しておいたほうがよいでしょう。
樹氷の観賞エリアがどの程度の足場であるか事前に確認のうえ、散策に必要なスノーシューやポールなども用意しておくと、安心して樹氷ツアーに望めます。
まとめ:樹氷ツアーで冬の旅行を満喫
樹氷ツアーにおすすめしたい国内の観光スポットをおさらいしましょう。
- 蔵王【山形県・宮城県】
- 八甲田山【青森県】
- 御在所岳【三重県】
- 森吉山【秋田県】
- 菅平高原・志賀高原【長野県】
樹氷ができる条件が揃うのは極めて難しく、国内で樹氷ツアーが可能なスポットにも限りがあります。
本記事で紹介したスポットをもとに、冬の樹氷ツアーや旅行を満喫してみてください。
ホテル湯の本は御在所ロープウェイ乗り場から徒歩30秒の距離にあり、御在所岳の樹氷ツアーの拠点にピッタリです。
お客さまのニーズに合わせたさまざまな宿泊プランをご用意しているので、御在所岳を訪れる際はホテル湯の本をぜひご利用ください。
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この記事の 伊藤 御在所ロープウェイ最寄りの温泉旅館「ホテル湯の本」の営業企画責任者として勤務。趣味は登山とスノーボード。若いころは山岳部だったこともあり、鈴鹿の山々を歩いています。
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