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釈迦ヶ岳(鈴鹿山脈)登山の登山ルートや駐車場、アクセスなどを解説

釈迦ヶ岳(鈴鹿山脈)登山で知っておくべき基本情報まとめ

鈴鹿セブンマウンテンの一座「釈迦ヶ岳」(標高1,092m)

ちょうど鈴鹿山脈の真ん中辺りで、三重県菰野町と滋賀県東近江市の県境にあります。

鈴鹿山脈を東から見ると、まるでお釈迦様が寝ているように見えることから名前が付いたとか。

言われてみれば見えなくもないとはおもいます。(下の写真)

春の5月頃には山上の登山道沿いにシロヤシオが咲き、それを楽しみに多くの登山客が訪れたりします。

ただ釈迦ヶ岳は展望がよくないので敬遠されがちですが、鈴鹿山脈の良さが集まったような山です。

御在所ロープエイ乗り場すぐ前の「ホテル湯の本」で営業企画責任者の私が、鈴鹿「釈迦ヶ岳」についてご案内をいたします。若いころ高校総体予選で、松尾尾根から登って辛かった思い出を持っています。

 

釈迦ヶ岳

 

釈迦ヶ岳登山の展望スポット

展望スポット① 大ガレ場(大蔭のガレ)

釈迦ヶ岳の大ガレ

中尾根ルートを登ると、大きな大蔭のガレが現れます。

両サイドが深く落ち込んだ、キレット状のヤセ尾根を渡るスリルある場所です。

 

展望スポット② 庵座ノ滝

釈迦ヶ岳(庵座ノ滝)

庵座谷ルートの途中にある落差40mの大滝。

大滝のそばに行くには下にある滝の左手にあるクサリを上ぼります。

滑りやすい岩肌なので、自己責任でお願いします。

 

展望スポット③ 羽鳥峰(ハトミネ)

羽鳥峰ピーク

朝明渓谷を上流に進んだ羽鳥峠のそばのピーク。

ザレ場を上がった岩群の上に「羽鳥峰823.1m」があります。

ハト峰峠に小石を並べて作った地上絵?が見られます。

 

展望スポット④ シロヤシオ(通称:シロヤシオロード)

釈迦ヶ岳(鈴鹿)の稜線

釈迦ヶ岳山頂付近のルート沿いは、シロヤシオが群生しています。

シロヤシオイメージ

白い花が咲く時期は登山者も多く訪れます。

※写真はルートイメージ

【関連記事】全国シロヤシオの名所5選!〜登山中にあらわれる”白い羊”を求めて〜

 

釈迦ヶ岳の登山ルート

ルート①中尾根ルート

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難易度 :★★☆☆☆ 2
所要時間:登山口から上り約2.5時間・下り約2時間
ルート:比較的に登りやすい尾根。猫岳・ハト峰の周回コースが人気。

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朝明駐車場からすぐ登る定番ルートのひとつ「中尾根ルート」

登山計画も提出できます。

釈迦ヶ岳駐車場

登り始めで庵座谷ルートとの分岐を右に進み、渡渉して中尾根登山口に向かいます。

釈迦ヶ岳(鈴鹿)尾根と沢の分岐

途中までは歩きやすく、雑木林に囲まれて視界はあまり良くありません。

アップダウンを繰り返し尾根道を登ります。

鳴滝コバの看板。

鳴滝のコバ

途中から尾根に岩が目立ちだし、岩尾根になります。

中尾根ルート

笹に囲まれたルートの中に「庵座谷3分」の標識が出てきます。

釈迦ヶ岳(中尾根ルート)

大ガレの手前に二股に分かれた場所に青い看板「迂回路・落石注意」があります。

釈迦ヶ岳(中尾根ルート)

右ルートを選ぶと少し危険な岩場を登るので、安全な”左ルート”をおすすめします。

さらに登っていくと、釈迦白毫(仏様の眉間にある白い毛)に出て松尾尾根との分岐点になります。

釈迦ヶ岳(中尾根と松尾尾根)

白毫を進んでいくと釈迦ヶ岳名物の大ガレ(大蔭のガレ)が現れます。

この時はガスが発生して視界がわるいですが、幻想的です。

釈迦ヶ岳・大蔭のガレ

岩がゴツゴツして谷間で切れ込んでいるので、風が強いと怖さが先にくるかもしれません。

下りは足元はザレて滑りやすいですが、スムーズに渡り切れるとおもいます。

大ガレの先に釈迦ヶ岳最高点がありますが、「ここが山頂?」という雰囲気です。

釈迦ヶ岳(鈴鹿)最高地点

展望もいいので小休止してもいいですね。

釈迦ヶ岳山頂は狭いので、ここでランチなどもおすすめです。

釈迦ヶ岳山頂と、ハト峰・中尾根・松尾尾根・庵座谷の分岐点。

釈迦ヶ岳(鈴鹿)山上の分岐

ここを過ぎれば山頂までもうすぐです。

なだらかな道を歩いて3分ほどで、釈迦ヶ岳山頂です。

釈迦ヶ岳(鈴鹿)山頂

▲中尾根ルートから、猫岳・ハト峰の周回コース(動画)

 

ルート②庵座谷ルート

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難易度 :★★☆☆☆ 2
所要時間:登山口から上り約2.5時間・下り約2時間
ルート:庵座谷の沢ルート途中に庵座ノ滝・三段の滝がある。後半はかなりの急登。

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中尾根ルートと同じで、朝明駐車場の横から登山道にはいります。

庵座谷のテント村で、沢沿いの道(左のルート)を進みます。

直進して渡渉すると、中尾根登山口にいきます。

釈迦ヶ岳・朝明駐車場横の登山口

ここから渡渉して庵座谷ルートに入っていきます。

釈迦ヶ岳(庵座谷登山口)

沢に沿っているので、なだらかで歩きやすい道です。

ときおり急登になり、ガレや落ち葉に気を付けてください。

釈迦ヶ岳・庵座谷ルート

下の写真は少し迷いポイントでしたので、左へ下ってください。

釈迦ヶ岳・庵座谷ルート

庵座ノ滝が見えてくると、道をそれて川に下れる箇所がでてきます。

ただし急こう配の濡れたガレ場をいくので、少しでも不安なら行かないでください。

ちなみに下りた滝の左側に鎖が繋がれて、庵座ノ滝のそばまで行くことができます。

庵座ノ滝下

庵座ノ滝です。(落差40m)

鈴鹿(庵座ノ滝)

ルートに戻り山頂を目指してどんどん登ります。

再び大きめの滝が現れますが、三段の滝です。

三段の滝(パッと見は2段?)滝の左手に登っていくルートがあります。

庵座谷ルートの三段の滝

ここから急登が続きますので、慎重に登ってください。

ロープがありますが、完全に頼るのは気を付けてください。

庵座谷ルートの急登

しばらく渡渉を繰り返し、奥に鉄の堰堤が見えたら手前を右に上がります。

庵座谷ルートの鉄の堰堤

右上に行くと中尾根ルート、左に行くと釈迦ヶ岳の看板です。左に行きます。

庵座谷ルート

沢から離れ一気に急登を登ります。

振り返ると眺めもよく猫岳も見えます。

庵座谷ルート 急登のはじまり

右手前方にに大蔭のガレが現れます。

下から見上げるとキレット感がすごいです。

釈迦ヶ岳 大ガレ

もう少し急登を上ると、釈迦ヶ岳最高点に到着です。

広くて展望がいい場所です。

釈迦ヶ岳 最高点

ここから山頂までは5分ほどで到達です。

釈迦ヶ岳山頂イメージ

▼庵座ノ滝から、下りに大ガレを通る周回コース

 

ルート③羽鳥峰-猫岳ルート

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難易度 :★★☆☆☆ 2
所要時間:登山口から上り約3.5時間・下り約3時間
ルート:朝明駐車場からハト峰まで1.5h。ザレ場と土で滑りやすいですが周回コースが人気。

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朝明駐車場から、朝明渓谷を道なりに上流に向かいます。

道なりにキャンプ場の先に行くと、自然を学べる「砂防学習ゾーン」がでてきます。

朝明砂防学習ゾーン

さらに道を進むと林道コースと猫谷コースと選べ、距離が短い猫谷コースを行きます。

沢の砂防堰堤は国指定登録有形文化財の「なわだるみ堰堤」で野面石を組み合わせた空石積みが綺麗です。

オランダ技術者、ヨハネス・デ・レーケが指導した技術で自然に合うように出来ています。

朝明渓谷のオランダ堰堤

羽鳥峰峠からはヒロ沢出合や根の平峠、猫岳と分岐点になっています。

ハト峰峠

羽鳥峰ピーク(823m)

羽鳥峰ピーク

白谷道分岐点では周りの雰囲気が少し変わり、ここから猫岳に向かい尾根を上がります。

白滝谷と猫岳の分岐

足元は木の根っこが露出していますので、足を引っ掛けないように気を付けてください。

ハト峰・猫岳のルート

猫岳山頂は特に何もないので、通り過ぎる人が多いです。

猫岳山頂

猫岳から釈迦ヶ岳までは、道の両脇をシロヤシオが群生しています。

シロヤシオが咲くのは5月中旬頃と思いますが、タイミングと当たり年など運も必要かもしれません。

シロヤシオイメージ

シロヤシオが咲くと真っ白でキレイなのを想像します(まだ見たことがありません)。

猫岳までのルート

松尾尾根との分岐を曲がり、山頂までもう少しです。

釈迦ヶ岳(鈴鹿)山上の分岐

 

ルート④八風峠経由(八風キャンプ場)ルート

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難易度 :★★☆☆☆ 2
所要時間:登山口から上り約3時間・下り約2.5時間
ルート:八風キャンプ場を過ぎた奥に登山口。三池岳・八風峠・中峠・仙香山経由の周回コースが人気。

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八風射撃場跡から八風街道または三池岳を登り、八風峠を経由して登るルート。

また、釈迦ヶ岳に石榑峠から三池岳~八風峠を通る鈴鹿山脈の縦走ラインとしても利用されています。

八風射撃場跡~三池岳のルート途中には「お菊池」があり、水深が底なしとも云われています。

2m近い棒を差してもスーッとどこまでも入りました。

三池岳のお菊池

旧街道(八風街道)の八風峠(赤い鳥居)を通り、中峠を経由して釈迦ヶ岳を目指します。

近江商人もこの八風街道を歩いたのでしょうか。

八風峠

八風峠からすぐのところに眺めのいい大きな岩があり「いっぷく岩」と呼ばれています。

八風峠近くのいっぷく岩

山頂までは三重県側が崩落などしてて展望がよく、道沿いにはイワカガミが群生しています。

風がいつも強いのか低木が斜めに傾いて生えています。

三池岳と釈迦ヶ岳の稜線

中峠、仙香山を経由して釈迦ヶ岳の北側から登頂です。

釈迦ヶ岳の三角点

▲八風キャンプ場から三池岳経由で釈迦ヶ岳に登りました(動画)

 

ルート⑤松尾尾根

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難易度 :★★★☆☆ 3
所要時間:登山口から上り約2.5時間・下り約2時間
ルート:朝明駐車場から登山口まで徒歩20分。人気がなく急登です。

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松尾尾根はマイナールートで人が少ないですが、インターハイ予選にも使われているルートです。

朝明駐車場から県道762号線の舗装路を約15分下った場所に、登山口がひっそりとあります。

県道762号

松尾尾根の登山口です。

松尾尾根登山口

出だしから上り坂が続き、緩急を繰り返しながら登っていきます。

とくに急登では、落ち葉とザレで足元がとても滑りやすいので注意が必要です。

釈迦ヶ岳 松尾尾根

マーキングも所々にありますが、踏み跡は少ない感じです。

釈迦ヶ岳 松尾尾根ルート

ルート途中で「県民の森・尾高高原」との分岐があります。

後半は岩肌がでてきて、展望がいい場所もあります。

釈迦ヶ岳・松尾尾根

クマザサの急登を登ると、釈迦ヶ岳白毫で中尾根と合流します。

釈迦ヶ岳・中尾根と松尾尾根の分岐

釈迦ヶ岳の大ガレ(大蔭のガレ)は晴れていると展望もいいです。

釈迦ヶ岳(大蔭のガレ)

ここから釈迦ヶ岳最高点を経由して山頂までもうすぐです。

釈迦ヶ岳(鈴鹿)山頂

 

釈迦ヶ岳登山口までのアクセス・駐車場情報

車利用の場合

▼朝明渓谷有料駐車場

一般道は国道306号線から県道762号線で、朝明川上流に向かいます。

新名神高速道・菰野ICから約15分、県道762号線を左折。

トイレ、自動販売機もあり、大型バスも駐車できる広いスペースです。

  • 台数:約70台
  • 駐車料金:500円/乗用車

 

▼八風射撃場跡

国道306号線から八風キャンプ場へ向かいます。

八風射撃場跡近辺に空きスペースがあり、乗用車が20台ほど駐車できます。

八風キャンプ場の駐車場には絶対に停めないでください。

 

公共交通機関の場合

  • 最寄り駅:近鉄湯の山線 近鉄菰野駅
  • タクシー:近鉄菰野駅から約20分(約10km)

※菰野駅からの路線バスはなくなりました。タクシー運賃は事前にお確かめください。

 

釈迦ヶ岳登山の注意点

注意点①:ヒル

5月ごろから鈴鹿の山ではよく山ヒルが出ます。

気が付くと血を吸われるので、沢歩きなど湿った場所を歩く際は注意を払いましょう。

登山する前にヒル除けスプレーを使って対策してください。

ヤマヒル対策用のスプレー(イメージ)

 

注意点②:遭難

釈迦ヶ岳は尾根や稜線を歩くので道迷いは少ないと思います。

ただ、尾根や稜線には木の根が露出していて足を引っ掛けて転倒する恐れがあります。

また花崗岩質なので、ザレ場で足を滑らせたり、浮石・落石に注意してください。

とくに下山中や下り坂は、転倒や怪我の確率が高いので気を付けてください。

 

まとめ:釈迦ヶ岳登山について

  • 釈迦ヶ岳の主なルートは4つ(中尾根ルート、庵座谷ルート、羽鳥峰・猫岳ルート、八風峠ルート)
  • 釈迦ヶ岳のおすすめスポットは、大ガレ(大蔭のガレ)と庵座ノ滝です。
  • 中尾根ルート~大ガレ~山頂~猫岳・ハト峰の周回コースが人気がです。
  • 初めての釈迦ヶ岳に登るなら朝明有料駐車場がトイレもあり便利です。
  • シロヤシオが咲く時期は登山客が多いです。
  • 高校総体予選では松尾尾根ルートが使われる。

釈迦ヶ岳山頂は、スペースが狭く天気のいい日の週末は人でいっぱいです。

登頂写真を撮るときやランチをするときは、気をつかうかもしれません。

朝明渓谷にはキャンプ場がいくつかあるので、日帰り登山だけでなくテント泊して登山も楽しめます。

【関連記事】菰野町のおすすめキャンプ場5選

以前は近鉄菰野駅からバスも運行していましたが、今は廃止になっています。※以前は夏限定で臨時便が出ていました。

釈迦ヶ岳は尾根コース、沢コース、周回コース、縦走などいろいろとバリエーションがあります。

1度切りでなく何度も足を運んで楽しんでみてはいかがでしょうか。

一緒に鈴鹿セブンマウンテン制覇もぜひ目指してください。

 

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    冬季(鈴鹿スカイラン通行止め期間)は不可
  • チェックイン前・チェックアウト後も、駐車場利用可能
  • 翌日に登山する場合、
    登山後の温泉入浴可能

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